2022年9月25日に、ボクシング50戦無敗のメイウェザーと、総合格闘家の朝倉未来の試合が行われました!
無敗で史上最高傑作といわれるメイウェザーに対して、日本人の朝倉未来はどう戦うのか?に注目が集まっていましたね。
ここでは、朝倉未来とメイウェザーの違いや、無敗のメイウェザーのメンタル・思考はどうなっているのかを紹介していきます。
その上で、メイウェザーの弱点を洗い出していきます!!
朝倉未来とメイウェザーが試合!!
2022年9月25日、朝倉未来とメイウェザーが試合をしました!!
この試合は3分3ラウンドのボクシングルールで行われました。蹴りは当然ながら、蹴りのフェイントすらダメになっています。
体重は無制限のフリーウエイトです。メイウェザーより朝倉未来のほうが体重が重く、有利とされています。しかし、メイウェザーは現役ボクサーで一番強いカネロと対戦したときに、減量なしの6㎏以上の体重差で勝利しています!!
メイウェザーは体格差を技術力でカバーできる数少ない選手です。
グローブのサイズは、10オンスと予想されていますが正式には決まっていません。メイウェザーからすると、8オンスより10オンスの方が圧倒的に有利になります。理由は、メイウェザーはボクシングのディフェスが史上最高に上手く、グローブを利用したディフェンス能力が向上するからです。
朝倉未来もYouTubeやTwitterで、グローブはできるだけ小さいほうがやりやすいと言っています。
そもそもボクシングルールという内容がメイウェザーの思うつぼですよね。朝倉未来は総合格闘技ならまだしも、ボクシングならメイウェザーに勝てる確率は格段に下がると思います。
ボクシングでは、当時に最強と言われていた選手が誰もメイウェザーに勝てませんでした。なのにボクシングデビュー戦の朝倉未来が勝てる可能性は低いですよね。。
下の動画は、当時最強と言われていたカネロとメイウェザーの試合をわかりやすく解説しています。
朝倉未来とメイウェザーの違い【1番は練習量か?!】
練習量
朝倉未来とメイウェザーの大きな違いは、やはり練習量だと思います。
メイウェザーが残した言葉があります。これらは練習量が異次元なことを示しています。
「お前らが休んでいるとき、俺は練習している。お前らが寝ているとき、俺は練習している。お前らが練習しているときは、当然俺も練習している。」
「泣くな。不満を言うな。ただ努力するんだ。」
「史上最高の男でいるためには時間を超えて働き続けなければいけない。」
この動画では、午前2時からメイウェザーがランニングをしていると紹介されています。ほんとに異次元の努力ですね。。
メイウェザーのSNSなどでは、練習以外の派手なパーティーなどをしている姿をよく見かけると思います。しかし、実は臆病な性格で、練習量がほかの選手とは桁違いです。それは、ボクシングを引退した今でも健在であると考えます。
対する朝倉未来は、練習量が極端に少ないことで有名です。去年の6月13日のクレベル戦で負けてから、ミット打ちやウエイト、ランニングなどをするようになったそうです。
それまでは1日2~3時間のスパーリングのみの練習だったみたいです。逆にそれでよく日本一の団体RIZINで、負けなしの7連勝もできたと思います。ほんとに今までの何百回としてきた喧嘩などが活きているのですね!
ディフェンス能力
メイウェザーが50戦無敗で、今も怪我無くボクシングを続けられる秘訣がディフェンス能力です。
メイウェザーの代名詞と言われる上画像のL字ガードは、歴史上でも再現できる選手はいないと言われています。理由は、これを再現するには、「この動きをしたらこうなる」と熟知するボクシングIQや、身体の柔軟性、異常なほどの反射神経と腹筋と背筋などが不可欠であるためです。
これはメイウェザーならではの技術として完成されています。
メイウェザーは、昔はKOを量産するいわゆるファイター型のスタイルでした。メイウェザーの成績は50戦無敗27KOです。このKOは、ほとんど昔のときのものです。
メイウェザーは非常に頭も良くて、階級が上がるにつれて身体はタフになるため、KOが難しくなると考えました。そして、あるときからボクシングスタイルをガラッと変えました。メイウェザーは世界5階級を制覇しているのですが、階級が上がるにつれて、洗練されたディフェンステクニックを見せるようになりました。
対する朝倉未来はカウンターが得意な選手です。
試合映像を見ていても、「相手の攻撃を誘発させたり」「フェイントでタイミングずらしたり」「前手で相手との距離感を誤魔化したり」して、カウンターを炸裂させています。そういった意味では、朝倉未来もメイウェザーと同様、あまり相手の攻撃をもらう選手ではありません。
しかし、メイウェザーはパンチ・スウェー・バックステップ・反応の全てのスピードが異次元です。
このメイウェザーの動きの中で、朝倉未来がカウンターをとるのは非常に難しいと考えます。
ボクシングの経験値
メイウェザーはアマチュアでも、84戦6敗という経験値をほこり、1996年7月のアトランタ五輪では、フェザー級で銅メダルに輝いています。
プロ戦績とあわせて134戦というボクシング経験があります。
さらに、元プロボクサーの父と、元2階級制覇王者の叔父の指導を幼少期から受けています。この時の指導で身につけた高いディフェンス能力によって顔に傷を負うことがなかったので、「プリティボーイ」と呼ばれていました。
対する朝倉未来は今回がボクシングデビュー戦です。初戦が歴代で1番ボクシングが強いメイウェザーとは良いのか悪いのか。。
朝倉未来はボクシングを数か月しかやっておらず、明らかにボクシングの経験値が足りません。しかも相手は50戦無敗のメイウェザーです。
朝倉未来の総合格闘技とメイウェザーのボクシングは、似ているようで全くの別競技です。グローブの種類も全く違います。オフェンス・ディフェンスも全て勝手が違います。
個人的には、朝倉未来があまりボクシングの型を覚えないほうが、メイウェザーに勝てる確率を上げられると思っています。元2階級王者のマイダナとメイウェザーが試合をしたとき、マイダナの変則的な右オーバーハンドパンチがメイウェザーに当たってぐらつきました。このときにメイウェザーは歯も折れました。
朝倉未来がボクシングにないパンチの軌道などを考えて試合で出せれば、鉄壁のメイウェザーに良いパンチを当てられると考えます。朝倉未来のバックボーンは喧嘩で、総合の試合でも相手から見えにくい軌道のパンチをするので、期待していました!
朝倉未来と試合するメイウェザーの弱点とは?
サウスポーに弱い
メイウェザーは今までの試合から、サウスポーに弱いと言われています。サウスポー相手には、距離感などがいつもより悪く、パンチの被弾が少し多い印象です。
上の画像のサウスポーである総合格闘家のマクレガーと試合したときも、ボクサーではないマクレガーのパンチがかなりメイウェザーに当たっていました。結局ラウンドを重ねるごとにマクレガーのスタミナが切れて、メイウェザーが10ラウンドTKO勝利を飾りました。
何故メイウェザーがサウスポーに弱いかというと、アメリカではサウスポーが少なく、スパーリングパートナーがオーソドックスになるからです。そのため、サウスポーの間合い・独特な動きに慣れないみたいです。
朝倉未来はサウスポーなので有利ですね!今までの選手もメイウェザーにパンチを当てることができても、クリーンヒットは少ないかゼロに等しいです。
年齢
メイウェザーは年齢がなんと45歳です。全然見えないですね。。
ボクシングというスポーツでこの年齢の意味を考えてみます。
元世界王者たちと比べてみます。例えば、
山中慎介の最後に敗れた試合が35歳
長谷川穂積が最後に勝った試合が35歳
内山高志が最後に敗れた試合が37歳
デラボーヤがパッキャオに完敗した最後の試合が35歳
という感じで、30代半ばから多くの選手は下り坂を迎える年齢です。なのでメイウェザーが衰えていて、朝倉未来は勝機を見出せるかもしれません。
朝倉未来は30歳です。メイウェザーとの年の差15歳もあります。この歳の差を埋めるボクシング技術がメイウェザーにあるかどうかですね。
メイウェザーは毎日に欠かさずトレーニングをしているみたいなので、歳の差を埋めるほどの技術・体力・メンタルが備わっているかもしれません。
メイウェザーはクラブで遊んでいるときも、飲み物は水で、帰りは走るそうです。今もボクシングで大金を稼げる理由はこういうところにありますね。
現役選手ではない
2017年8月26日、メイウェザーはボクシングを引退しています。
まず40歳までボクシングを続けて、負けなしが異次元ですね。。
メイウェザーが引退してからのエキシビションの試合数は、朝倉未来戦を含め4試合です。
試合の期間も年に1回で、現役のときに比べて間がすごく空いています。ほかのスポーツに比べボクシングは、試合勘が重要になってきます。
ボクシングはスパーリング練習などを100%で出来ないためです。本気ですると、試合前に大きな怪我をしてしまいます。なので、ボクサーで練習はめちゃくちゃ強いが、試合になると急に弱くなる人も多いです。
こういう面を考慮すると、メイウェザーの弱点になります。
朝倉未来は総合の現役選手です。去年の年末にもバチバチの試合をしており、試合の間隔もメイウェザーより断然短いです。
そういった意味では、試合に対しての準備の仕方や、試合本番でのメンタルコントロールは朝倉未来が有利と思っていました。
朝倉未来とメイウェザーの試合結果!【メイウェザーの凄さ】
朝倉未来VSメイウェザーの結果は、メイウェザーの2RTKO勝利でした。
メイウェザーの右ストレートが朝倉未来のテンプル(こめかみ)に直撃して、メイウェザーが勝利しました。(上画像)
このメイウェザーのフェニッシュブローの何が凄いかというと、人の平衡感覚を保つ三半規管があるテンプルに命中していることです。
相手が動いている中で次の動きを予測し、こういう狙ったパンチが打てるのは、やはりメイウェザーは超人ということです!
上画像のように、朝倉未来もメイウェザーに何発かパンチをヒットさせていました。
ボクシング初戦で、超人な反射神経をほこるメイウェザーに何発もパンチを当てた朝倉未来は、日本人として誇りです。
やはり朝倉未来は当て勘が凄かったということになります。
まとめ【朝倉未来とメイウェザーが試合!二人の練習量の違いが結果に!内容は】
朝倉未来とメイウェザーの違いを分析してきました。
やはり1番は練習量です。メイウェザーより練習できるボクサーは今も昔もいないと思っています。
朝倉未来も健闘しましたが、やはりメイウェザーにきれいに倒されてしまいました。
やはり日本人の朝倉未来に勝ってほしかったです。
2018年の年末に、朝倉未来と仲の良い那須川天心が、メイウェザーにTKOされています。このことについて、朝倉未来が「怒りを覚えた」と言っていました。私も同じ気持ちだったので、朝倉未来を応援していました。
朝倉未来とメイウェザーの違いを比べた上で、どうすれば朝倉未来が勝利できたでしょうか?
私は、朝倉未来のボクサーにはない変則的な距離感・打撃をある程度は残したほうが良いと考えます。その上で、中間距離で戦わずに、パンチをもらう覚悟でどんどん詰めていきます。
この勇気が、朝倉未来の勝率をあげると思いました。
メイウェザーは幼少期の練習で身に付いた、ボクシングの中間距離の調整が世界で一番上手いと考えます。だから自分だけパンチを当てて、相手の攻撃が当たらないのです。当たってもクリーンヒットはまず無いです。
朝倉未来は頭が良くて覚悟・度胸もスゴく、中々日本人にはいないタイプです。総合の試合で絞められてタップをしなかったときを覚えている人も多いと思います。
ぜひ、世界のメイウェザーと試合した朝倉未来が今後世界で活躍できること期待しています!!